エロゲ体験版レビュー『アインシュタインより愛をこめて』

|エロゲ体験版レビュー『アインシュタインより愛をこめて』

|概要

-製品情報-
ブランド GLOVETY
ジャンル 恋愛アドベンチャー
通常版価格 8,800円(税別)
豪華特装版価格 15,800円(税別)
発売日 2020年10月30日
対象 18歳以上
企画脚本新島夕
原画 きみしま青
アートディレクター 志水マサトシ
音楽 水月陵 竹下智博

-動作環境-
対応OS Microsoft Windows® 日本語版 10/8.1
CPU
必須/intel® Core 2 Duo 以上
推奨/intel® Core i5 以上
メモリ
必須/2GB 以上
推奨/4GB 以上
HDD容量
未定
VRAM
必須/512MB 以上
推奨/1GB以上
画面解像度
1920 x 1080 (24or32bit color)

※上記未満の解像度では縮小表示でプレイする事が可能です
グラフィック DirectX 9.0 に完全対応したビデオカード
(ピクセルシェーダー2.0に対応している事)
サウンド Direct Sound
DirectX DirectX 9.0 以上
その他 要DVDドライブ、マウス、キーボード

|雑記

落ち着いた感じの作品で、同グループのtone worksに近い作風なのかなという印象を受けました。落ち着いたBGMや背景の美しさも目を引きます。本作では、主人公の愛内周太くんがやや知識偏重でいわゆる頭でっかちで人を見下して、プロフィール欄の嫌いな物に文系的な会話とか書いてしまうようなちょっとアレな人に描かれており、体験版冒頭で彼をそういう人格たらしめている心のよりどころたる学年成績1位の栄誉がある日突然脆くも崩れ去り、またそれを慰める友を持たない彼は傷心のまま20年前に落下した彗星がもたらした「彗星病」なるロマンチックな名前の持病に苦しんでいきます。

エロゲやそれに近いコンテンツで頭でっかちの主人公となると、すぐに巨大ロボとか作って学園が大変な事になったりしますが、そういう作風ではないのでやらかす失敗もリアルなものがあって、なかなかに痛々しい。ヒロインの忍さんに迫るところとか特にそうですが、ネットとかの誤った知識をもとに彼女を部屋に誘っていきなり迫ってしまうので、なんでもネットの情報を鵜呑みにしてしまうことは危険であることを本作は我々に伝えてくれます。エロゲ社会において主人公ポジションになっていれば状況に流されていてもそういうシーンは向こうから、複数人で、しかも絶対美少女で勝手にやってくるのに、そういうことを理解していないところが主人公の頭でっかちで周囲の見えていないところを感じさせ、筆者は思わず「お前はなんのために主人公をやっているのだ。父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」と言ったものです。主人公の父を勝手に名乗るのもたいがい痛々しいのですが、それは置いておいて。

閑話休題。

本作ではサブタイトルに「The only source of knowledge is experience」と書かれていて、周太くんがこの作中でおそらく様々な経験をしていくことになるのだということを予感させ、伏線となりうるロボットのアインシュタインや、主人公に挫折を味わわせた上に科学特捜部なる部を作らせたヒロイン有村ロミさんの目的、体験版には登場しませんが「彗星の使い」を名乗るシグマなる少女の存在、主人公に奇病をもたらした彗星の存在が本編でどのように描かれていくのかが楽しみです。また、周太くんもやればできる子なので佳純さんを勧誘するところなどが印象に残りました。


ヒロインについてですが、きみしま青さんの描くヒロインはどのヒロインも魅力がありますが、強いて挙げるなら坂下唯々菜さんがいいですね。控えめで普通、どこにでも居そうなこの感じが素晴らしい。体験版中での登場が中盤以降なのが惜しく感じられ、本編への期待が高まります。

 

『アインシュタインより愛をこめて』は2020年10月30日発売です。

 

|GLOVETY サイト

https://glovety.product.co.jp/


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