フロントウイング『GINKA』開発インタビュー―シナリオライター紺野アスタ氏に聞く最新作の魅力

|フロントウイング最新作『GINKA』開発インタビュー

10月26日に発売が迫るフロントウイングの最新作『GINKA』。

東京ゲームショウでも注目を集めていた『GINKA』の魅力についてE-ROAD編集部ではインタビューを敢行。フロントウイング様に快く応じていただき、シナリオライターの紺野アスタさんとフロントウイング開発陣の皆さんにお答えいただきました。では、ご覧ください。

●はじめまして。ブランドの自己紹介をお願いします。

→（FWスタッフ）
『グリザイア』シリーズ、『ISLAND』などを制作している「フロントウイング」です。
最近はPC向けノベルゲーム制作のほかに、自社作品のアニメ化、漫画原作なども手がけています。

●『GINKA』制作のきっかけをおしえてください

→（FWスタッフ）

PC版『グリザイアクロノスリベリオン』のリリース目処が立ち、紺野アスタさんシナリオの新作制作の話が持ち上がりまして、『ATRI-My Dear Moments-』の前例からゆさのさんにお声かけさせて頂いたところ、ご快諾を頂けて……という流れです。

→（紺野アスタ）
ある日突然、新作ノベルゲームを作ろうという話が降ってきて、「え、作っていいならやります」という感じで始まりました。

●本作のコンセプトはどのような部分にありますか？

→（紺野アスタ）
『ATRI -My Dear Moments-』を気に入ってくれた人に手に取ってもらいたい、でも同じ事をするわけにはいかない、というところで、１人のヒロインを描く事に集中しながら、海辺ですごす心地よい雰囲気はそのままに、『ATRI』とはまた違った感動を生み出そう、というのをコンセプトに制作しました。

●開発で力を入れた点を教えてください

→（FWスタッフ）
大きなところでいうと、弊社の看板タイトル『グリザイア』シリーズから、グラフィック関連を一新しております。色彩設計はイラストレーターのゆさのさん監修のもと、イベントＣＧやキャラ立ち絵はもちろん、背景、時間帯を表現するカラーフィルターに至るまでこだわり抜いたものになっています。
また、紺野アスタさんの空気感のあるシナリオを彩るように、カットイングラフィックも多数ご用意しております。

●ゲームエンジンは使っていますか？

→（FWスタッフ）
『ATRI-My Dear Moments-』と同じワムソフトさんのエンジンを変わらず使用させていただいております。

●『ATRI』と同じくヒロイン1人に焦点を当てる作品構成となっていますが、この作品構成の利点はどのような点にあると思いますか？

→（紺野アスタ）
シナリオの濃さでしょうか。全テキストを１人のために使えるので、濃く深く描く事ができます。ヒロインが複数人いる場合、ルート分岐の面白さがありますが、ロープライスのノベルゲームでそれをやると、１つ１つのルートがどうしても薄くなってしまうので。

●発売目前ですが、東京ゲームショウにも出展されていましたね。皆さんからの期待の声も大きいのでは？

→（FWスタッフ）
ありがたいことに多くの皆さまに注目して頂いております。
キービジュアル解禁、主演の長谷川育美さんの発表、OP動画の公開など、情報を解禁する度に暖かい応援と「早くプレイしたい！」というお声をたくさんいただいているので、弊社としても早くゲームを皆さまにプレイしてもらいたいという思いでいっぱいです。

●ヒロイン”ギンカ”の第一印象ですが、銀髪が美しいと感じました。

→（紺野アスタ）
銀髪ヒロインいいですよね！　今回は“神隠し”などファンタジーな世界観なのもあって、幻想的なヒロインになればいいなと思って設定を考えました。